2019年06月

2019年06月29日

【河和田幼稚園】さよなら みかん

こんな日がこようとは・・・。
6月26日「みかんの元気がないね」としおり先生と子ども達が
みかんのようすを見守りました。
「大丈夫かな?」と心配しながら、動物小屋の掃除をしました。
しおり先生がしまださんに伝えて、病院に連れて行くことにしました。
「みかんが戻ってきた時に、きれいになっていたら きっと喜ぶね」
というと、子どもたちは「うん」と頷き、
溝にはさまっているウンチも一つひとつピンセットで取るAちゃん。

点滴をして、お世話になっている病院から戻ってきたみかんは
静かに過ごせるように園長室で過ごすことにしました。
先生達は仕事が終わって帰る時間になりました。
先生達も気になって、みかんを見てから帰っていきましたが、
午前中から世話していたしおり先生は、何だか気持ちが落ち着かず
一度引き返してみかんを撫でていると
少しずつ呼吸がゆっくりなっていくのがわかりました。
・・・6時5分ごろ、息がとまったのでした。
残っていたみさと先生、ゆかり先生ほかで、出張していた園長先生やしまださんに連絡。
7時ごろに明日の相談をしました。

6月27日、子ども達にみかんのことを話しました。
まずは、ほし組さんに話しました。
ほし組さんもずいぶん話をよく聞けるようになりました。
思わず両手を組んで祈るように聞いていたRちゃん。
「お空にいったのよ」というと「お空にいっちゃったの?」とつぶやくS君。

その後、つき組・たいよう組の子も集まってお話を聞きました。
IMG_1104きのう みんながよく世話してくれたこと。
病院に行ったこと
夕方、息がゆっくりになっていったこと・・・。
それから、少し思い出話もしました。
みさと先生が幼稚園の先生になったときに
みかんも河和田幼稚園にやって来て、みかん箱に入ってきたから
みかんという名前になったこと。
「みかんは幼稚園中のだれのことも、み〜んな、よ〜く知っていた」という話もしました。
みかんの世話を一人ですると「みかんは、私のことよく見ているにちがいない」と思ったからです。
子どもたちは、微動だにせず、じーっと話を聞いていました。
生きているものは命があるけれど、命は限りがあり
それをどれだけ大切に使うかがだいじなの、という話もしました。

その後、年長さん・年中さんは、みかんに最後のお別れをしました。
IMG_1107「天国に行っても元気でね」
「・・・・・」
みかんのふわふわの毛をなでながら
それぞれの思いを胸に
菊の花をそえながらお別れしました。
静かな時間でした。
夕方には火葬をすることにしていましたので、
地球クラブで残っていた子ども達と先生たち全員でお線香をあげて
見送りました。

IMG_2987みかんが若い頃、とは言っても幼稚園に来て
かれこれ5,6年たった頃の写真です。
みかんは不思議な能力があって、冬になって敷いてあげたワラを
こんな風にキレイに並べて几帳面ぶりを発揮してました。
みかんだけれど、リンゴが好きだったり
ニンジンより、サツマイモが好きだったり、
キャベツや幼稚園のクローバーやタンポポの葉っぱも好きでした。
お世話になった獣医さんに亡くなったことを連絡すると
「ウサギとして11年以上生きたのは、みなさんの丁寧なお世話のおかげ
だと思います。天寿を全うしました。ご冥福をお祈りいたします」
とありがたい言葉をいただきました。
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このかわいいお花は、
その獣医さんがいる動物病院から贈られてきました。
みかんのお骨は、幼稚園の床の間に安置されています。
しばらくここで休んでいます。


みかん、いつもいるのが当たり前と思っていたけれど
烏骨鶏と同居という大変な時期もありました。
ひとり暮らしも長かったけれど、すいぶん辛抱強いたくましいおばあちゃんだったのですね。
お疲れさまでした。そして、ありがとう。



kawawadayochien at 19:12|この記事へのリンク 園だより 

2019年06月22日

【つぼみちゃん】6月のつぼみちゃん

 6月のつぼみちゃんは少し雰囲気に慣れてきて、お部屋の中にも笑い声がとびかうようになってきました。
そんな中、スタンプ遊びやリトミックを楽しみました

スタンプには、最近あまり使われなくなったカメラのフイルムケースを使って
遊んでみました。
ピンク、黄色、きみどりの絵の具をつけて、ペタペタと自由に押してみましたが、
色と色が重ならぬよう空いている場所を見つけながら押している子もいれば、
色が重なっても気にせず押していく子などそれぞれ。
お母さん達には、子ども達がひとり一人違うこと、それがすばらしいことだと伝わったことでしょう。

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リトミックは元気な生田先生に来ていただき楽しい時間を過しました。
梅雨の季節にちなんで、雨の音を身体で表現したり、かえるになったり、
6月10日の<時の記念日>にちなんで、時計の針になりきって楽しんでいきました。
最後には「あめふりくまのこ」のぺープサートを見ました。
終わってからお部屋に戻ると思わず「たのしかった!」という声が・・・。
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子どもは楽しいときは「たのしい」っていいます。
そして、自分の気持ちをいっぱい表現し、
心もカラダも解放されていきます。
おうちの方もそんなお子さんの姿にシアワセを感じることでしょう。


7月は水遊びなど、心とカラダをつかってたくさん遊びますよ。
どうぞ、お楽しみに!

2019年06月16日

【河和田幼稚園】雨の置きみやげ

P6140635ドクダミが白いかわいい花を咲かせています。
ドクダミの葉っぱは濃いみどりなので白い花が映えます。
茎を何本か切って、ワインレッドの花びんに活けました。
手に付いたドクダミの臭いはけっこう強烈で
さすがドクダミです。

このドクダミ、園舎の裏手に生えているのですが
写真を撮って、裏庭の門扉を閉めると
物置の後ろで遊んでいる子がいました。

P6140638雨の後で、いいあんばいの水たまりがあり
その水たまりに入って、ひとり静かに遊んでいました。
夢中になって遊んでいて、ズボンが落っこちそう。
近づいて、ズボンをあげてあげると、また遊びだしました。

お日さまのあたる園庭で、友だちとかけっこするのは楽しい。
それと同じに裏庭で一人で水たまりで遊ぶのも楽しい。
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」と言った
フルガムが「雨の置きみやげ」についても述べているらしい。
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園庭に出ると人生に必要な知恵をすべて学べる!砂場で
子ども達が遊んでいる。
結構な造形物ができている。
写真で見ると、犬か熊の顔のように見えるが
実物はもっこりとした砂山・・・。
年少さんが遊んでいたが、
どうやら年長さんが遊んだ後を引継いで
スコップでペタペタやっていたようだ。
ところで、5月半ばの懇談会で
幼稚園に向かう途中で「娘とこんな会話をしました」と
話してくれたお母さんがいました。

「ママ、自分の気持ちはよくわかるじゃない?」
「そうね、確かに自分が一番わかるかもしれないね」
「わたしね、ほかの人の気持ちも もっとわかりたいって思うんだよね」
「へ〜、ほかの人の気持ち?」
「うん、もっといろんな人の気持ちがわかるようになれたら いいなぁって思ったの」
「なるほどね。そうだね、ママもそう思うわ」
「そうすれば もっとみんながよくなるかなぁって」
「ほんとだね、そしたらイジメとか戦争とかなくなるとママも思う。その気持ちはすばらしいね」
「ね〜」

子どもっていつもすごいなぁ、と思います。
この子は年長さんで6歳になっています。
6歳がこんなことを考えているのか、と思うと未来は明るい。
お母さんに「すばらしいね」と受けとめてもらってホントによかった。
こんな時間を持てるということ、子どもの話に真正面から向き合うということ
いろんなことが、この会話の向こうに見えてきます。
子どものすごさ、すばらしさを見落とさずに生きていきたい。
そして、そのすばらしさが続いていくように、子ども達と生きていきたい。




kawawadayochien at 13:54|この記事へのリンク 園だより 

2019年06月08日

【河和田幼稚園】今、水辺で

P5230495この展望台の手前に水辺があります。
井戸から汲みあげた水が流れているのです。
自然の水なので、いろいろな生き物が棲んでいます。
今は2月末ごろにアカガエルが産んだ卵がかえって
オタマジャクシや小さいカエルがたくさんいます。
岸辺でうじゃうじゃカラダをくねらせるように泳いでいます。
それを見るのも楽しいですが
手でつかまえて水槽に入れて観察する子もいます。
今の時代、こうして生き物と向き合う機会は大切にしたいことです。
子どもの中にどんな感情が生まれ、どう行動するか。
それに対して、先生はどう向き合うか。
その根底に、命をどうとらえるか?ということまで問われてきます。
ひとつではない答をどう導き出すか、
子どもと子ども、先生と子ども、先生と先生、お母さんと子ども、お母さんと先生
いろんな人同士が語りあい、考え合って
言葉は少なくても、命を尊ぶ気持ちが生まれるように、と思います。

園庭の木々たちがお日さまの光をうけながら、
その葉っぱをのびのびと広げて、涼しい木陰も作ってくれています。



kawawadayochien at 17:55|この記事へのリンク 園だより 

2019年06月02日

【河和田幼稚園】たくさんの気づき

きょうはオリエンテーリングでした。
どんより曇り空でしたが、これくらいが丁度よく、
オリエンテーリング日和でした。
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ラジオ体操で体をほぐし
エイエイオーの掛け声とともに
全体を24グループに分けて
グループごとにルートを話合って
出発しました。

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みなさんどんな経験をされたのでしょう。
どんなことを感じたのでしょう。
終ってからのアンケートから
紹介いたします。


●子どもがいろいろな人と交流を持っていることを実感し、
 成長を頼もしく思いました。
●シンプルにつかれた。
●年長コースは2.8km。初めて年長コースを歩いて
 河和田町にこんなところがあったとは!と驚きました。
 いつまでもこんな風景が残ってくれたら・・・と思いました。
●年少の時は「だっこ、だっこ」だったわが子が
 弱音一つはかず歩ききったことがうれしかったです。
●ふだんは、子どもとこんなに長く手をつないでいることはなく
 リフレッシュできました。
●はじめての参加で距離が長いことにビックリ!
 子ども達の体力はすごいな、と感じました。
●行きはヨイヨイ、帰りはこわい。
 年長は前もってこの距離を歩いたそうで、すごい。
●朝、卒園した長男と「あそこにシールあるよね!」などと話しました。
 次男は、何のことかわからず登園しましたが
 そんな一つひとつの行事が積み重なって、心も体も成長していくのだなと時間しました。
●我が家では、一日のようすを子どもが話してくれて
 毎日楽しい園生活を送れているのだと思います。
●クルマ社会の中で歩く習慣がなく、運動不足を感じていたので
 とても良い機会でした。
●竹林があることや その中を歩くのはとても気持ちがよいものでした。
 子どもと楽しくおしゃべりしながら歩くことができました。
●子ども達が先導して進んでいく姿を見ると、成長を感じます。
●ふだんは歩くのを嫌がりますが、今日は友だち・父親と一緒で
 テンションMAXで最後まで歩き、ゴールできました。
●子どもとふれ合う時間が少ない中、ゆっくりと時間で
 子どもと話合い、笑いあってとても楽しかったです。
●お父さん同士の交流ができ、よかったです。
 同じ幼稚園に通う親同士・子ども同士交流できるのは良いことです。
●年中になって、歩く距離が長くなってちゃんと歩けるか心配でしたが
 嫌な顔しないで歩く姿を見て、成長を感じました。
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全グループ無事ゴールイン
グループごとに記念撮影
帰り際に、子どもにはゼリー・おうちの人にはおみくじ
一つの行事の中に、いろいろな仕掛けがあって
お楽しみがいっぱい
子ども達もおうちの人もたくさんの気づき・発見・喜びがあって
楽しい一日になりました。

おひさま、雲さん、風さん、
私たちをそっと応援してくださってありがとう。

kawawadayochien at 14:02|この記事へのリンク 園だより 
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